タイム計測のエラーについて

レインボーヒルクライムご参加の皆様 タイム計測部分を担当させていただいた、JMSの代表小林と申します。

この度は、素晴らしい天候にも恵まれた第1回の大会において、皆様のお気持ちを曇らせるようなこととなってしまいこの場を借りてお詫び申し上げます。

このように「確定版」に1週間を要した経緯を、簡単ではありますが説明させていただきます。
起承転結として、4つの段階で説明いたします。


計測部分として、2つのトラブルが発生しました。
1 計測チップの故障
2 ゴール地点での電波障害


この2つにトラブルが重なったことにより、リカバリーには当日のゴール地点だけでのリカバリーには機材がたりません その時点では、トラブルの発生している件数も、把握できておらず、スリースタート×2ということですので、4カ所のビデオ確認が必須となります。


レース後の90分というリザルト公開時間まで、(結果120分かかってしまいましたが)問題を絞り込み、大会本部の体育館にて、計測できているものをまずは暫定として公開することを第一に作業をいたしました。


そして、調査が必要である10名ほどの参加者を絞り、当日の未出走リストを合わせながら当日夜から、調査をすすめることとなります。

チップ通過とビデオでの通過を合わせる作業を全員分進めていき、チップ反応をしていないものを絞り込み、まずは第一段階としてレース後に申告をいただいている方を一度に反映した「速報第2版」 そして、第二段階として他の出走不明な方の結果も反映した確定版へと更新していきました。
チップ故障については、先頭を走られている参加者の通過時に、通過音がならなかったのでBのスタート地点で把握はしておりました。このようなことは、稀なことではなく電池製品である計測チップにおいても、起こりえます。

その後ゴール地点でも、チップ故障者の通過時刻を追っているさなかに、ノイズという電波反響が起こり、10分ほどゴールでのチップ通過が取れたり取れなかったりする事象が発生します。
いずれのトラブルも、要はチップ通過を取り込めないということです。

チップによる計測ができないトラブルは、計測にとってそれほど特殊なことではありません。
ビデオによるリカバリーは、そのトラブルの大きさにより作業時間はかわるが、非常に一般的な手段です 多くの計測者、そして大会では「チップ+ビデオ」により順位を確定させています。
なぜなら、全ての参加者のチップが正常に計測できたとしても、チップのみの計測では、判別できないことは多くあるからです。

自転車競技のゴールとはUCI(世界自転車競技連盟)のルールにおいても「前輪がゴールラインにふれた時」となっています。
フロントフォークの形状から、チップの取付位置によって最大3cm 程度の差ができます。
(下につけると前方に移動する)

一般的なマスドスタート(一斉のスタートレース)においても、順位確定のために、最後は映像を確認します。チップ上、同タイムでも映像により逆転することがあるからです。
ビデオでは正確なタイムが出ないのではないかと思われる方もいるかもしれませんが、それは心配に及びません。

そのために電波時計をスタートゴール地点に配置しておりますし、通過についてはハイビジョンから静止画像を1/100 コマにして計測しますから、正確さについてはまったく問題はありません。
プロのロードレース(ツールドフランスなど)においても、同様です。

また暫定から確定版のリザルトに向かうプロセスについて、時間はかかってしまいましたが、暫定から、計測をできなかったものを加えていくプロセスを、二段階で更新したことは、問い合わせのあるものから迅速に正確なものをだすため、措置でした。

結果として確定版まで、今回は1週間を要しましたが、最善は尽くしたつもりです。
私ども計測者は、「正確に」「スムーズに」リザルトをだすのが使命です。
ですが「スムーズに」については、言い訳となりますが、上記のトラブルにより果たせなかったことは深くお詫び申し上げます。
しかしながら、「正確に」ということについては、皆様の御期待を裏切るものではないと信じております。

最後となりましたが、本大会は私どもには、不備がございましたが、コースの難易度や景色、参加者の皆様、そして大会運営のスタッフの方たちすべてが素晴らしかったと感じています。

もし皆様に再び計測として携わることがあれば、何としても汚名返上を図りたいと思っております。
ご縁があれば、次回の機会こそは皆様の期待に応えたいと思っております。
本大会と皆様のご活躍を祈念いたします。

JMS小林

※確定しました
『若狭路レインボーヒルクライム2022』確定リザルト一覧はこちら→

PAGE TOP