フラットバーロードで後悔しないために!購入前に知っておくべきメリットとデメリット

フラットバーロードで後悔しないために!購入前に知っておくべきメリットとデメリット
フラットバーロードで後悔しないために!購入前に知っておくべきメリットとデメリット
車種選び・サイズ・比較

「スピードは出したいけれど、ドロップハンドルはちょっと怖い」「街乗りで颯爽と走りたい」そんな思いから、フラットバーロードの購入を検討していませんか?ロードバイクの軽快さと、クロスバイクの扱いやすさを兼ね備えた魅力的な自転車ですが、実は「買ってから後悔した」という声も少なくありません。

この記事では、なぜフラットバーロードで後悔してしまうのか、その理由と対策を徹底的に解説します。あなたにとってベストな一台を見つけるためのヒントにしてください。

フラットバーロードを買って後悔するよくある理由とは?

一見すると「いいとこ取り」に見えるフラットバーロードですが、実際に所有してみると予想外の不満点が出てくることがあります。まずは、多くの人が口にする「後悔のポイント」を具体的に見ていきましょう。

長距離ライドで手や腕が疲れやすい

最も多くの人が感じるデメリットが、長距離走行時の疲労です。フラットバー(真っ直ぐなハンドル)は、基本的にハンドルを握る場所が一つしかありません。そのため、長時間同じ姿勢で走り続けることになり、手首や肩、腰に負担が集中してしまいます。

一方、ロードバイクのドロップハンドルは、ブラケット、下ハンドル、上ハンドルと握る位置を変えることで、使う筋肉を分散させることができます。通勤や買い物といった短距離なら問題ありませんが、50kmを超えるようなロングライドに挑戦したくなったとき、「ドロップハンドルにしておけばよかった」と後悔するケースが多いのです。

「もっと速く走りたい」という欲が出てくる

フラットバーロードはクロスバイクよりも軽量で、タイヤも細いため、かなり軽快に走ることができます。しかし、慣れてくると「もっと速く、もっと遠くへ」という欲求が自然と芽生えてくるのがスポーツ自転車の常です。

高速巡航をしようとすると、フラットバー特有の「上体が起きた姿勢」が空気抵抗となり、壁となって立ちはだかります。ロードバイクに乗る友人に置いていかれたり、向かい風で思うように進まなかったりしたときに、空気抵抗の少ない前傾姿勢が取れないことに歯がゆさを感じることがあります。

後からの「ドロップハンドル化」は費用が高額になる

「最初はフラットバーで慣れて、後からドロップハンドルに改造すればいい」と考えているなら、少し注意が必要です。実は、フラットバーロードをドロップハンドル化するには、想像以上の費用と手間がかかります。

ハンドルバーの交換だけでなく、ブレーキレバーと変速機が一体になった「STIレバー」への交換、ワイヤーの張り替え、場合によっては変速機自体の交換が必要になることもあります。工賃を含めると数万円から、グレードによっては5万円以上かかることも珍しくありません。「これなら最初からロードバイクを買ったほうが安かった」という経済的な後悔は、非常によくあるパターンです。

中途半端な立ち位置に悩むことがある

フラットバーロードは、ロードバイクとクロスバイクのちょうど中間に位置する自転車です。これがメリットでもありますが、見方を変えると「どっちつかず」とも言えます。

よくある悩み

・砂利道や段差を気楽に走るなら、太いタイヤのクロスバイクの方が快適だった。
・本気でサイクリングロードを走るなら、ロードバイクの方が圧倒的に楽だった。

このように、自分の使い方が明確でないまま購入すると、帯に短し襷(たすき)に長しという状態になり、愛着が薄れてしまうことがあるのです。

ロードバイクやクロスバイクとの違いを明確にする

後悔を避けるためには、他の車種との違いを数字や構造の面からはっきりと理解しておくことが大切です。なんとなくのイメージで選ばず、以下の比較を参考にしてください。

クロスバイクとの決定的な違い

見た目は似ていますが、中身は別物です。クロスバイクはマウンテンバイクをベースに街乗り用に改良されたものが多く、フレームが頑丈で、低速でもふらつきにくい設計になっています。タイヤも32mm〜35mm程度と太めで、クッション性が高いのが特徴です。

対してフラットバーロードは、ロードバイクのフレーム設計(ジオメトリ)をそのまま採用しているモデルがほとんどです。タイヤは25mm〜28mmと細く、車体重量も軽いため、漕ぎ出しの軽さや加速性能はクロスバイクを大きく上回りますが、その分、段差の衝撃はダイレクトに伝わります。

ロードバイクとの違いと共通点

フラットバーロードのメインパーツ(コンポーネント)は、ロードバイクと同じものが使われています。シマノのClaris(クラリス)やSora(ソラ)、Tiagra(ティアグラ)といったグレードです。そのため、変速の性能や走行感はロードバイクに非常に近いです。

最大の違いはやはりハンドルと、それに伴うブレーキ・変速レバーの形状です。ロードバイクは空気抵抗を減らして「速く・遠くへ」走ることに特化していますが、フラットバーロードは「街中での視野の広さと操作性」を優先しています。

車種別比較表

それぞれの特徴を表にまとめました。自分がどの要素を重視するか確認してみましょう。

項目 フラットバーロード クロスバイク ロードバイク
主な用途 通勤・通学(速達重視)
10〜40kmの運動
通勤・通学(快適重視)
街乗り・買い物
ロングライド
ヒルクライム・レース
タイヤ幅 25c 〜 28c(細め) 28c 〜 35c(太め) 25c 〜 30c(細め)
走行姿勢 やや前傾(視野広い) アップライト(楽) 深い前傾(空気抵抗減)
車体重量 軽い(9kg〜10kg台) 普通(10kg〜12kg台) 非常に軽い(7kg〜9kg台)
価格相場 8万 〜 13万円 6万 〜 9万円 12万円 〜 天井知らず

フラットバーロードが向いている人、向いていない人

メリットとデメリットを整理すると、フラットバーロードが「最高の相棒」になる人と、「後悔の種」になる人の特徴が見えてきます。あなたはどちらに当てはまるでしょうか。

向いている人:街乗り最速を目指す人

信号によるストップ・アンド・ゴーが多い都市部では、フラットバーロードの操作性が輝きます。ドロップハンドルよりもブレーキレバーが握りやすく、視線も高いため、交通量の多い道路でも安全確認がしやすいのが利点です。

「通勤時間を短縮したいけれど、ドロップハンドルで会社に行くのはちょっと大げさに見える…」と気にする方や、カジュアルな服装で軽快に走りたい方には、これ以上ない選択肢と言えます。往復20km〜30km程度の通勤なら、ロードバイクに匹敵する速さで快適にこなせるでしょう。

向いている人:ドロップハンドルへの恐怖心がある人

スポーツ自転車には乗りたいけれど、あの大きく曲がったハンドルを使いこなせる自信がない、前傾姿勢が怖そう、と感じる初心者の方にも適しています。慣れ親しんだママチャリと同じような感覚でハンドルを握れるため、恐怖心なくスポーツ走行の楽しさを味わうことができます。

向いていない人:週末に100km走りたい人

もしあなたの目的が「休日に景色の良い場所まで遠出したい」「隣の県まで行ってみたい」というものであれば、最初からロードバイクを選ぶべきです。距離が伸びれば伸びるほど、フラットバーの手首への負担と空気抵抗がボディブローのように効いてきます。

向いていない人:カスタマイズを楽しみたい人

前述の通り、フラットバーロードは後からの大幅な仕様変更(特にドロップハンドル化)が経済的ではありません。また、パーツの規格もモデルによってロード用とMTB用が混在していることがあり、初心者が自分でパーツ交換をする際に混乱しやすい側面もあります。「いじる楽しみ」を優先するなら、拡張性の高い最新のディスクロードバイクを買う方が無難です。

後悔しないための選び方と購入時のチェックポイント

ここまでの内容を踏まえて「やっぱりフラットバーロードが欲しい!」と思った方へ。購入時におさえておくべきポイントを4つ紹介します。

ブレーキシステムは「ディスクブレーキ」がおすすめ

最近のトレンドとして、ブレーキは従来の「リムブレーキ」から「ディスクブレーキ」へと移行しています。特に雨の日や下り坂での制動力が高い油圧ディスクブレーキ搭載モデルは、握力が弱い方でも安心して止まることができます。通勤での使用を考えているなら、天候に左右されにくいディスクブレーキモデルを選ぶと後悔が少ないでしょう。

タイヤの太さとクリアランスを確認する

ロードバイクに近い設計のため、あまり太いタイヤが入らないモデルがあります。しかし、最近は少し太めの28cや32cまで対応できるフレームも増えています。
路面の振動が気になる場合は、少し太めのタイヤに交換するだけで乗り心地が劇的に改善します。購入前に「最大で何mmのタイヤまで装着できるか」をお店で確認しておくと安心です。

コンポーネントのグレード

変速機などのパーツ(コンポーネント)は、シマノ製の「Claris(クラリス)」「Sora(ソラ)」以上が搭載されているものがおすすめです。これらはロードバイク用の規格で作られており、変速のスムーズさや耐久性がしっかりしています。価格を抑えるために安価なパーツを使っているモデルもありますが、長く乗るならここにはこだわりましょう。

エンド幅の規格に注意

少し専門的な話になりますが、後輪を取り付ける部分の幅(エンド幅)には、ロード用の130mm(または142mmスルーアクスル)と、クロスバイク用の135mmがあります。フラットバーロードの場合、ここがモデルによって異なります。
将来的にホイールをグレードアップして走りを軽くしたい場合、ロードバイクと同じ規格(130mmや142mm)のフレームを選んでおくと、高性能なロード用ホイールを装着できるため、楽しみの幅が広がります。

試乗のススメ
カタログスペックだけで決めるのは危険です。可能であれば店頭でクロスバイクとフラットバーロードの両方に試乗し、前傾姿勢の度合いやハンドリングの違いを体感してください。

買ってしまった後に後悔した時の対処法とカスタマイズ

もし、すでにフラットバーロードを購入して「失敗したかも…」と感じている場合でも、諦めるのはまだ早いです。いくつかの工夫で、不満を解消できるかもしれません。

バーエンドバーを取り付けて手の疲れを軽減

「手首が痛い」「姿勢を変えられない」という悩みには、ハンドルの端に「バーエンドバー」というパーツを取り付けるのが最も効果的かつ安価な解決策です。これを取り付けることで、ハンドルの縦方向を握ることができるようになり、ロードバイクのブラケットポジションに近い感覚を得られます。

これだけで登り坂で力が入れやすくなったり、長時間のライドで手のひらの痛みを逃がしたりすることができます。数千円でできるカスタムなので、まずはこれを試してみてください。

タイヤを良いものに交換する

自転車の走りはタイヤで決まると言っても過言ではありません。完成車に最初からついているタイヤは、耐久性重視で重たいものが一般的です。
これを高品質な軽量タイヤに交換するだけで、漕ぎ出しが驚くほど軽くなり、乗り心地も向上します。数千円の投資で「別の自転車になった」と感じるほどの効果があります。

グリップを人間工学(エルゴ)タイプにする

丸い筒状のグリップではなく、手のひらを置けるような平らな部分がある「エルゴノミックグリップ」への交換もおすすめです。手のひら全体で体重を支えることができるため、局所的な痛みを防ぎ、長距離ライドが格段に楽になります。

思い切って売却し、ロードバイクに乗り換える

カスタマイズの落とし穴
不満を解消するために高額なパーツ交換を繰り返すと、結果的に新しい自転車が買える金額になってしまうことがあります(いわゆる「パーツ沼」です)。

もし、「どうしてもドロップハンドルにしたい」「もっと本格的に走りたい」という気持ちが消えないなら、無理に改造しようとせず、今の車体をきれいな状態で売却し、その資金でロードバイクに買い替えるのが、結果的に最も経済的で満足度の高い選択になることが多いです。

フラットバーロードで後悔しないための総まとめ

まとめ
まとめ

フラットバーロードは、目的さえ合致していれば非常に優秀で楽しい自転車です。最後に、後悔しないためのポイントを振り返っておきましょう。

まず重要なのは、「ロードバイクへの憧れがあるなら、最初からロードバイクを買う」ということです。「ドロップハンドル化」を前提とした購入は、費用の面で推奨できません。

一方で、「街乗りでの速さと機動力を最優先したい」「50km以内のライドがメイン」「ドロップハンドルには抵抗がある」という方にとっては、フラットバーロードこそがベストバイになります。

「自分は自転車で何をしたいのか」をもう一度整理し、見た目のかっこよさだけでなく、実際の用途に合わせて選ぶことが、最高の一台と出会うための近道です。この記事が、あなたの自転車選びの助けになることを願っています。

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