「そろそろ新しいチャリが欲しいけれど、種類が多すぎて何を選べばいいかわからない」と悩んでいませんか?通勤や通学、休日のサイクリングなど、用途によって最適なチャリの種類はまったく異なります。
自分に合っていない自転車を選んでしまうと、乗りにくかったりすぐに疲れてしまったりして、せっかくの自転車ライフを楽しめなくなってしまうことも。
そこで今回は、初心者の方でもわかりやすいように、代表的なチャリの種類とその特徴、メリット・デメリットを徹底的に解説します。この記事を読めば、あなたのライフスタイルにぴったり合う最高の相棒がきっと見つかるはずです。
チャリの種類は大きく分けて何がある?目的別の選び方をチェック

自転車と一口に言っても、その形状や機能は実にさまざまです。まずは、私たちが街中でよく見かける代表的なチャリの種類を大きく4つのカテゴリーに分けてご紹介します。それぞれの特徴を知ることで、自分がどのようなシーンで自転車を使いたいのかが明確になります。
日常使いに最適な「シティサイクル(ママチャリ)」
日本で最もポピュラーなチャリの種類といえば、やはり「シティサイクル」、通称ママチャリです。最大の魅力は、購入したその日からすぐに生活の中で使える利便性の高さにあります。前カゴ、泥除け、スタンド、鍵、ライトといった必需品が標準装備されているため、追加でパーツを買い足す必要がほとんどありません。
フレームの形状も乗り降りがしやすいように設計されているものが多く、スカートやワイドパンツを履いていても服が汚れにくいチェーンカバーが付いているのも嬉しいポイントです。スーパーへの買い物や、最寄り駅までの短距離移動、子供の送り迎えなど、実用性を第一に考えるならこのタイプが間違いありません。
ただし、車体重量が15kg〜20kg程度と重たく作られているため、長距離のサイクリングや急な坂道が多い場所での使用にはあまり向いていません。あくまで「生活の足」として割り切って使うのがおすすめです。
通勤・通学で圧倒的人気の「クロスバイク」
近年、街中で見かけることが非常に多くなったのが「クロスバイク」です。これは、スピードに特化したロードバイクと、悪路に強いマウンテンバイクのちょうど中間に位置する、いいとこ取りをしたハイブリッドな自転車です。
ママチャリよりも車体が圧倒的に軽く、漕ぎ出しがスムーズなのが特徴です。ハンドルは真っ直ぐなフラットバーを採用しているため、スポーツバイク初心者でも前傾姿勢になりすぎず、リラックスした姿勢で乗ることができます。タイヤの太さも細すぎず太すぎず、街中の段差も安心して乗り越えられます。
片道5kmから15km程度の通勤・通学には最適で、週末にはちょっとした遠出も楽しめます。「ママチャリは卒業したいけれど、本格的なロードバイクは敷居が高い」と感じている方に、最初の一台として強くおすすめできるチャリの種類です。
スピードと爽快感を楽しむなら「ロードバイク」
舗装された道路を、いかに速く、いかに遠くまで走れるかを追求して作られたのが「ロードバイク」です。プロのレースでも使用されるこのタイプは、極限まで軽量化された車体と、摩擦抵抗を減らすための細いタイヤが特徴です。
最大の特徴である、羊の角のように曲がった「ドロップハンドル」は、握る位置を変えることで長時間の走行でも手や腕の疲れを分散させることができます。また、空気抵抗を減らす深い前傾姿勢を取ることができるため、ペダルを回した力がダイレクトに推進力へと変わり、驚くほどのスピード感を味わえます。
数十キロから100キロを超えるロングライドや、峠道を登るヒルクライムなど、自転車そのものをスポーツとして楽しみたい方に最適です。ただし、泥除けやカゴは付いていないことが基本で、タイヤが細いため段差や砂利道には弱く、街乗りでの実用性は少し低くなります。
坂道も重い荷物も楽々な「電動アシスト自転車」
ペダルを漕ぐ力を電気モーターが補助してくれる「電動アシスト自転車」は、かつては「高齢者向け」というイメージがありましたが、現在は子育て世代や通勤利用の会社員まで幅広い層に支持されています。
このチャリの種類の最大のメリットは、なんといっても坂道での圧倒的な楽さです。急な上り坂でも、平坦な道を走っているかのような軽い力で登ることができます。また、重たい荷物を積んでいたり、子供を乗せていたりする際の漕ぎ出しのふらつきも防いでくれるため、安全性が非常に高いのも魅力です。
最近では、バッテリーの大容量化が進み、一度の充電で100km近く走れるモデルも登場しています。さらに、デザインもスポーティーなものやスタイリッシュなものが増えており、見た目にこだわりたい人でも選びやすくなっています。ネックとなるのは価格と車体の重さですが、その快適さを一度体験すると手放せなくなる人が続出しています。
スポーツタイプの自転車で趣味やフィットネスを充実させる

ここでは、より「走ること」に特化したスポーツタイプのチャリの種類を深掘りします。フィットネスや趣味として自転車を始めたい方は、それぞれの特性を理解して、自分の遊び方に合ったモデルを選びましょう。
長距離ライドに特化したロードバイクの魅力
先ほども少し触れましたが、ロードバイクは長距離移動において最強の性能を発揮します。車体重量はエントリーモデルでも10kgを切ることが多く、高級なカーボンフレームのモデルでは6kg台という驚異的な軽さのものもあります。
ロードバイクのギア(変速機)は、細かなアップダウンに対応できるように段数が多く設定されており、平坦な道での高速巡航から急な登り坂まで、足への負担を一定に保ちながら走り続けることができます。ビンディングペダルという、靴とペダルを固定する専用の機材を使えば、踏み込む力だけでなく引き上げる力も使えるようになり、さらに効率よく走れます。
オフロードを駆け抜けるマウンテンバイク(MTB)
山道や林道、砂利道などの未舗装路(オフロード)を走るために設計されたのが「マウンテンバイク(MTB)」です。ゴツゴツとしたブロックパターンの太いタイヤと、頑丈なフレームが特徴で、悪路でもパンクしにくく、安定して走ることができます。
多くのモデルには「サスペンション」という衝撃吸収装置が付いており、地面からの激しい突き上げを吸収してくれます。これにより、木の根や岩が転がるような道でも、タイヤを地面に接地させ続けることができ、コントロールを失わずに走破できます。
街乗りで使用する場合は、太いタイヤが抵抗となりスピードが出にくいというデメリットがありますが、歩道の段差などを気にせず走れるタフさは魅力です。最近では、街乗り向けにタイヤの溝を滑らかにした「スリックタイヤ」を履かせたモデルも人気があります。
舗装路も砂利道も走れるグラベルロード
ここ数年、世界的なトレンドとなっている新しいチャリの種類が「グラベルロード」です。「グラベル」とは砂利という意味で、その名の通り、ロードバイクの軽快さとマウンテンバイクの走破性をミックスしたような自転車です。
見た目はロードバイクのようにドロップハンドルが付いていますが、タイヤは太めで安定感があります。また、ブレーキには制動力の高い「ディスクブレーキ」が標準採用されており、雨の日や泥道でもしっかりと止まることができます。
この自転車の最大の魅力は「道を選ばない自由さ」です。ツーリングの途中で気になる脇道や砂利道を見つけても、躊躇なく入っていけます。キャンプ道具を積んで旅をする「バイクパッキング」にも最適で、冒険心をくすぐる一台と言えるでしょう。
初心者でも扱いやすいフラットバーロード
「ロードバイクのスピードは欲しいけれど、ドロップハンドルは怖そう」という方におすすめなのが「フラットバーロード」です。これは、ロードバイクのフレームやタイヤなどの基本性能はそのままに、ハンドルだけをクロスバイクのような真っ直ぐなバーハンドルにしたモデルです。
クロスバイクよりも前傾姿勢が少し深くなりますが、ロードバイクほど窮屈ではなく、ブレーキレバーの操作も直感的で簡単です。信号待ちでのストップ&ゴーもしやすく、街中を颯爽と駆け抜けるのに適しています。
将来的に「やっぱりドロップハンドルにしたい」と思った場合でも、パーツを交換することでロードバイク化できるモデルもあります(※フレームの規格によります)。スポーツ自転車の入り口として、非常にバランスの取れた選択肢です。
街乗りやおしゃれさを重視するならこの種類

自転車は移動手段であると同時に、ファッションアイテムとしての側面も持っています。ここでは、街乗りに便利で、見た目にもこだわりたい方に向けたチャリの種類を4つご紹介します。
小回りが利くかわいい「ミニベロ」
タイヤのサイズが20インチ以下(一般的には20インチや16インチ)の小さな自転車を総称して「ミニベロ(小径車)」と呼びます。タイヤが小さいことで車体全体がコンパクトになり、都会の狭い路地や駐輪場でも扱いやすいのが特徴です。
タイヤが小さいと「たくさん漕がないと進まないのでは?」と心配されることがありますが、ギア比が調整されているモデルであれば、ママチャリ以上のスピードで走ることも可能です。また、タイヤが小さいことの物理的なメリットとして「漕ぎ出しが軽い」という点があります。信号が多く、頻繁に止まったり走ったりを繰り返す街中では、この特性が非常に有利に働きます。
デザインのバリエーションが豊富で、レトロでクラシックなものから、スポーティーで現代的なものまで幅広く選べるのもミニベロの楽しみの一つです。
持ち運びに便利な「折りたたみ自転車」
その名の通り、フレームなどを折りたたんで小さくできるのが「折りたたみ自転車(フォールディングバイク)」です。基本的にはミニベロの一種ですが、折りたたみ機能に特化しています。
最大のメリットは、自宅の玄関や室内に保管できることです。これにより、雨風による錆や劣化を防ぎ、盗難のリスクも大幅に減らすことができます。また、車に積んでキャンプ場へ持って行ったり、専用の袋(輪行袋)に入れて電車で移動し、旅先でサイクリングを楽しむ「輪行(りんこう)」といった使い方も可能です。
ただし、折りたたみ機構がある分、同価格帯の通常のミニベロに比べると車体が重くなったり、強度が少し落ちたりすることがあります。購入の際は、折りたたみの手順が簡単かどうかも必ずチェックしましょう。
個性的なデザインが魅力の「ピストバイク」
ファッション感度の高い若者やクリエイターを中心に根強い人気を誇るのが「ピストバイク(シングルスピード)」です。もともとは競輪などのトラック競技で使われる自転車がルーツで、変速機(ギアチェンジ)が付いていないシンプルな構造が特徴です。
ギアがないため、坂道では少し苦労することもありますが、部品点数が少ないため故障が少なく、メンテナンスが非常に楽です。また、チェーンとタイヤの動きが直結している「固定ギア」のモデルでは、ペダルを逆回転させることでブレーキをかけたり、自転車との一体感を味わえる独特の乗り心地を楽しめます(※公道走行には前後のブレーキ装着が必須です)。
ハンドルやホイール、チェーンの色などを自分好みにカスタマイズしやすく、世界に一台だけのオリジナルバイクを作り上げる楽しさがあります。
安定感抜群の「カーゴバイク」
最近、おしゃれなパパ・ママや、荷物を多く運ぶ人たちの間で注目されているのが「カーゴバイク」です。これは、荷物を運ぶことを目的に設計された自転車で、フレームが延長されて大きな荷台が付いていたり、低重心で安定感のある設計になっていたりします。
海外では子供を乗せての移動や、食料品のまとめ買いなどに日常的に使われていますが、日本でもその利便性とユニークなデザインが評価され始めています。特に、前輪が小さく後輪が大きいタイプや、ロングテールと呼ばれる後部が長いタイプなど、見た目のインパクトも抜群です。
重量はかなり重くなりますが、電動アシスト機能付きのモデルを選べば問題ありません。キャンプ道具を満載して近場の公園へピクニックに行くなど、ライフスタイルを豊かにしてくれる自転車です。
近年注目を集めている新しいチャリのトレンド

自転車の世界も日々進化しており、新しい技術やコンセプトを取り入れたモデルが次々と登場しています。ここでは、今まさに注目を集めているトレンドのチャリの種類をご紹介します。
スポーツ走行が進化した「e-bike(イーバイク)」
「電動アシスト自転車」の中でも、特にスポーツ走行を主眼に置いて開発されたものを「e-bike(イーバイク)」と呼びます。ママチャリ型の電動自転車との違いは、ドライブユニット(モーター)の性能と車体の設計にあります。
e-bikeは、ペダルを踏み込む力に対してより自然でパワフルなアシストを行うように調整されており、スポーツバイク本来の「操る楽しさ」を損なわないようになっています。バッテリーはフレームに内蔵されているものが多く、見た目も非常にスマートです。
体力に自信がない人でも、ベテランサイクリストと一緒に峠道を登ったり、長距離ツーリングを楽しんだりできるため、年齢や性別の垣根を超えてサイクリングを楽しむツールとして普及が進んでいます。
旅に特化した「ランドナー・ツーリングバイク」
昔からあるジャンルですが、近年のキャンプブームやスローライフ志向の高まりとともに再評価されているのが「ランドナー」や「ツーリングバイク」です。これらは、数日から数週間に及ぶ長旅を行うために作られた自転車です。
重い荷物を積んでも壊れない頑丈なフレーム、長時間乗っても疲れにくい太めのタイヤ、荷台(キャリア)を取り付けるためのネジ穴(ダボ穴)が多数設けられているのが特徴です。また、万が一旅先で故障しても修理がしやすいように、汎用性の高いパーツで構成されていることが多いのもポイントです。
速さを競うのではなく、景色を楽しみながら自分のペースで旅をする。そんなロマンあふれる時間の使い方ができる自転車です。
競技にも使われる「BMX」
東京オリンピックでの日本人選手の活躍もあり、注目度が急上昇しているのが「BMX(バイシクルモトクロス)」です。20インチの小さなホイールと、極めて頑丈なフレーム、変速機のないシンプルな構造が特徴です。
本来はレースやトリック(技)を決めるための競技用自転車ですが、そのタフさとストリート感あふれるルックスから、街乗り用として選ぶ人も増えています。サドルが低く、座って漕ぐことにはあまり適していないため長距離移動は苦手ですが、ファッションの一部として自転車を楽しみたい人には最高の選択肢となります。
BMXの主なスタイル
・レース:凹凸のあるコースを速く走る競技
・フリースタイル:ジャンプや回転などの技を競う(街乗り人気はこちら)
失敗しない購入前のチェックポイントと予算感

欲しいチャリの種類がある程度絞り込めてきたら、実際に購入する前に確認すべきポイントを押さえておきましょう。自転車は決して安い買い物ではないため、後悔しないための準備が大切です。
用途と走行距離からベストな車種を絞り込む
最も重要なのは「何のために」「どれくらいの距離を」走るかを明確にすることです。ここがブレてしまうと、スペックオーバーで無駄な出費になったり、逆に性能不足で乗らなくなってしまったりします。
例えば、片道3kmの通勤であれば、ママチャリやミニベロで十分快適です。しかし、片道15kmを超えるならクロスバイクやロードバイクでないと、毎日の移動が苦痛になってしまうでしょう。また、坂道が多い地域に住んでいるなら、予算を上げてでも電動アシスト自転車を選ぶべきです。
「週末に河川敷をサイクリングしたい」といった具体的なシーンを思い浮かべながら、自分にとって譲れない条件(軽さ、カゴの有無、保管のしやすさなど)に優先順位をつけてみてください。
予算別に見る自転車のグレードと性能差
自転車の価格はピンからキリまでありますが、大まかな目安を知っておくと選びやすくなります。
・1万円〜3万円台:いわゆる激安ママチャリが中心。鉄製フレームで重く、パーツの耐久性はそれなりです。とりあえず乗れればいいという方向け。
・5万円〜8万円台:有名メーカーのクロスバイクや、高品質なシティサイクルが購入できます。アルミフレームで軽く、変速機やブレーキの性能も信頼できるものが付いています。
・10万円〜20万円台:エントリークラスのロードバイクや、高性能なクロスバイク、スタンダードな電動アシスト自転車の価格帯です。趣味として本格的に楽しみたいなら、このあたりからスタートするのがおすすめです。
・30万円以上:e-bikeやカーボンフレームのロードバイクなど、より専門的で高性能なモデルの世界です。
フレームサイズやタイヤの太さの重要性
スポーツバイクを選ぶ際、絶対におろそかにしてはいけないのが「サイズ選び」です。ママチャリは適応身長の幅が広いですが、クロスバイクやロードバイクは、洋服のようにS・M・Lといったサイズ展開があります。
サイズが合っていない自転車に乗ると、力がうまく伝わらないだけでなく、膝や腰を痛める原因にもなります。ネット通販で購入する場合でも、必ずメーカーのサイズ表を確認し、できれば実店舗で同じモデルにまたがって確認することをおすすめします。
また、タイヤの太さも乗り心地に直結します。細いタイヤは速いですが振動を拾いやすくパンクのリスクがあります。太いタイヤはクッション性が良いですが漕ぎが重くなります。街乗りメインなら、少し太めの28mm〜32mm幅(クロスバイクの標準サイズ)がバランスが良く快適です。
購入後のメンテナンスと保管場所も考慮する
自転車を買う前に、どこに置くかを考えておきましょう。特にスポーツバイクや高価な電動自転車は盗難のリスクが高いため、屋外の駐輪場よりも室内保管が理想的です。アパートやマンションの2階以上に住んでいる場合、エレベーターに乗せられるか、階段で担いで上がれる重さかどうかも重要なチェックポイントです。
また、自転車は「買ったら終わり」ではありません。タイヤの空気入れは2週間に1回程度必要ですし、チェーンの掃除や注油も定期的に行う必要があります。自分で行うのが不安な場合は、自宅近くにメンテナンスを頼める自転車屋さんがあるかどうかも確認しておくと安心です。
メモ:ネットで購入した自転車を近所の店舗に持ち込むと、修理を断られたり工賃が高くなったりするケースもあります。購入店のサポート体制も確認しましょう。
チャリの種類を理解して、最高の相棒を見つけよう
ここまで、さまざまなチャリの種類とそれぞれの特徴を紹介してきました。日常を支えるママチャリから、風を切る爽快感がたまらないロードバイク、新しい楽しみ方を教えてくれるe-bikeやグラベルロードまで、自転車の世界は実に奥深いものです。
大切なのは、「どれが一番優れているか」ではなく、「どれが今の自分に一番合っているか」を見極めることです。自分のライフスタイルや走りたい場所、そして予算と相談しながら、じっくりと比較検討してみてください。
あなたにぴったりのチャリが見つかれば、いつもの通学路や買い物の道のりが、きっとワクワクする冒険へと変わるはずです。ぜひこの記事を参考に、素敵な自転車ライフをスタートさせてください。


