愛車のタイヤ交換や予備チューブの購入を考えたとき、「700c」という数字を見て戸惑ったことはありませんか?ロードバイクやクロスバイクに乗っていると必ず目にするこの規格ですが、実は同じ700cでも、バルブの長さや素材、対応する太さなどによって選ぶべき製品はまったく異なります。自分に合っていないものを選んでしまうと、いざという時に使えなかったり、すぐにパンクしてしまったりする原因にもなりかねません。
この記事では、スポーツ自転車初心者の方向けに、700cチューブの正しい選び方や種類、そして交換のコツまでを丁寧に解説します。難しそうな専門用語も噛み砕いてお伝えしますので、ぜひ最後まで読んで、あなたの相棒にぴったりのチューブを見つけてくださいね。
700cチューブの基本サイズと選び方:失敗しないための4つのポイント

自転車のチューブを選ぶ際、最も重要なのが「自分の自転車に装着できるかどうか」という点です。パッケージにはさまざまな数字や記号が書かれており、一見すると複雑に見えるかもしれません。しかし、見るべきポイントさえ押さえておけば、誰でも間違いなく選ぶことができます。ここでは、購入前に必ず確認しておきたい4つの基本ポイントについて詳しく解説していきます。
700cとは?タイヤサイズの見方と意味
まず、「700c」という言葉の意味を理解しましょう。これはタイヤの直径を表す規格の一つで、フランスの規格に基づいています。ロードバイクやクロスバイクのほとんどがこの700cというサイズを採用しており、おおよそタイヤの外径が700mm程度になるように設計されています。ママチャリなどのシティサイクルでよく使われる「26インチ」や「27インチ」とは異なる規格ですので、まずはご自身の自転車のタイヤ側面を見て、「700」という数字が書かれているか確認してください。
タイヤの側面には、例えば「700x25c」や「25-622」といった表記があります。この「700」が直径を表し、後ろの「25c」がタイヤの幅を表しています。チューブを購入する際は、まずこの700cというサイズが一致していることが大前提となります。もしタイヤに「27.5」や「650b」と書かれている場合は700cのチューブは使用できませんので注意が必要です。
初心者がよく間違えやすいのが、700cであればどんな自転車にも合うと思ってしまうことです。しかし、自転車の世界にはホイールのサイズ規格が複数存在します。ご自身の自転車が間違いなく700c規格であることを確認することが、チューブ選びの第一歩です。確認方法は簡単で、今ついているタイヤの側面の文字を読むだけです。メーカー名やモデル名と一緒に、必ずサイズ表記があります。
適正なタイヤ幅(23c, 25c, 28cなど)との適合
700cであることを確認したら、次に重要なのが「タイヤの幅」です。チューブはゴム製品なのである程度伸縮しますが、対応する太さの範囲が決まっています。例えば、細いタイヤ用のチューブを太いタイヤに入れると、ゴムが伸びすぎてパンクしやすくなりますし、逆に太いタイヤ用のチューブを細いタイヤに入れようとすると、チューブが余ってしまい、タイヤの中で折れ曲がって収納されることでパンクの原因になります。
チューブのパッケージには、「700×18-25C」や「700×28-32C」といったように、対応するタイヤ幅の範囲(レンジ)が記載されています。自分のタイヤが「700x25c」であれば、その「25」という数字が含まれているチューブを選びましょう。例えば「18-25C」のチューブなら上限ギリギリですが使用可能ですし、「20-28C」なら余裕を持って使えます。最近のロードバイクは25cや28cが主流になりつつあり、クロスバイクでは28cから35c程度が一般的です。
もし、自分のタイヤ幅が「28c」で、チューブのラインナップに「20-25C」と「25-32C」があった場合、どちらを選べばよいか迷うかもしれません。基本的には、タイヤ幅がその範囲の真ん中付近にくるサイズを選ぶのが理想的です。上記の例であれば、「25-32C」のチューブを選んだほうが、ゴムが無理に引き伸ばされることなく、適切な厚みを保てるため、パンクのリスクを減らせるでしょう。逆に、軽量化を強く意識する人は、あえて細めの対応レンジを選ぶこともありますが、これはパンクのリスク管理ができる中級者以上のテクニックと言えます。
バルブの種類(仏式・米式・英式)を見分ける
サイズと幅が決まったら、次は「バルブの種類」を確認しましょう。自転車の空気を入れる金具(バルブ)には、主に3つのタイプがあります。「仏式(フレンチバルブ)」「米式(アメリカンバルブ)」「英式(イングリッシュバルブ)」です。ロードバイクや多くのクロスバイクで使われているのは、細くて先端のネジを緩めて空気を入れる「仏式」がほとんどです。高圧の空気を入れやすく、微調整もしやすいのが特徴です。
「米式」は自動車やバイクと同じ形状で、マウンテンバイクや一部のクロスバイクに使用されています。頑丈で空気漏れが少ないのがメリットですが、ロードバイクではあまり見かけません。「英式」はいわゆるママチャリに使われているタイプで、洗濯バサミのようなクリップで挟んで空気を入れます。スポーツバイクではほとんど使われませんが、低価格帯のクロスバイクなどでは稀に採用されていることがあります。
これら3つのバルブは形状も太さも異なるため、互換性がありません。例えば、仏式用の穴が開いたホイールに、太い英式や米式のバルブを通すことはできません。逆に、米式用の穴に細い仏式バルブを通すとガタついてしまい、バルブが根元から裂ける原因になります。自分の自転車のホイールにどのタイプのバルブがついているか、必ず目視で確認し、同じ種類のバルブがついているチューブを購入してください。
バルブ長の選び方(リムハイトとの関係)
最後に、非常に重要で見落としがちなのが「バルブの長さ(バルブ長)」です。同じ仏式バルブでも、金属部分の長さが40mm、48mm、60mm、80mmなど、さまざまな長さが販売されています。これは、ホイールのリム(タイヤがはまる枠の部分)の高さ、いわゆる「リムハイト」に合わせて選ぶ必要があるからです。
適切なバルブ長を選ぶ目安は、「リムハイト + 15mm〜20mm」です。例えば、一般的なアルミホイールのリムハイトは24mm〜30mm程度が多いです。この場合、バルブ長は40mm〜48mm程度のものを選べば、リムから十分にバルブの頭が出て、空気入れの口金(ポンプヘッド)をしっかりと差し込むことができます。もしバルブが短すぎると、リムの中にバルブが埋もれてしまい、空気を入れることができません。
逆に、リムハイトが高い「ディープリムホイール(50mmなど)」を使っている場合は、60mmや80mmといった長いバルブ(ロングバルブ)が必要です。ここで注意したいのは、「大は小を兼ねる」とは限らない点です。低いリムのホイールに極端に長いバルブ(例えば80mm)をつけても使用自体は可能ですが、見た目のバランスが悪くなるほか、回転時の重量バランスが崩れたり、走行時の空気抵抗が増えたりします。また、長すぎるバルブは外部からの衝撃で折れやすくなるリスクもあります。ご自身のホイールのリムの高さを定規で測ってみて、それに適した長さ(リムから2cm程度飛び出す長さ)を選ぶのがベストです。
素材で変わる!チューブの種類と特徴

サイズ選びをマスターしたら、次は「素材」に目を向けてみましょう。自転車のチューブは黒いゴムだけではありません。素材によって乗り心地や軽さ、価格が大きく異なります。自分の走り方や予算に合わせて素材を選ぶことで、サイクリングの快適さをさらに向上させることができます。ここでは代表的な3つの素材について解説します。
最も一般的なブチルチューブ
現在、完成車に最初から入っているチューブや、自転車店で最も多く売られているのが「ブチルチューブ」です。ブチルゴムという合成ゴムで作られており、黒色をしています。この素材の最大の特徴は、空気の保持力が高いことです。一度空気を入れたら、数日はそのまま乗っても大きく空気圧が下がることがありません。また、耐久性が高く、価格も1本1,000円前後と手頃なため、普段使いや通勤・通学、ロングライドの予備用として非常に優秀です。
ブチルチューブの中にも、「軽量ブチル」と呼ばれる薄く作られた製品があります。通常のブチルよりも軽く、走りが軽快になりますが、その分ゴムが薄くなるためパンクのリスクは若干上がります。初めて交換する場合は、パッケージに「Standard(標準)」や「Durable(耐久性)」といった表記がある、通常の厚みのブチルチューブを選ぶのが安心です。扱いやすく、コストパフォーマンスに優れているため、初心者から上級者まで幅広く愛用されています。
軽量でしなやかなラテックスチューブ
「ラテックスチューブ」は、天然ゴムを主成分とした素材で作られており、ピンクや緑などの明るい色をしていることが多いです。ブチルに比べて非常に伸縮性が高く、しなやかであるため、タイヤの中で変形しやすく、路面の凹凸に合わせて柔軟に動きます。これにより、「転がり抵抗」が低くなり、少ない力でスムーズに進む感覚が得られます。また、振動吸収性にも優れているため、乗り心地が格段に良くなり、長時間のライドでも疲れにくくなるのが大きなメリットです。
しかし、ラテックスチューブには弱点もあります。素材の性質上、空気の粒子を通しやすく、半日から1日で大きく空気圧が下がってしまいます。そのため、乗るたびに必ず空気を入れる必要があります。また、熱に弱いため、カーボンホイールで長い下り坂をブレーキをかけ続けて下るようなシチュエーションでは、リムの熱でチューブが破損するリスクがあります。さらに、ブチルに比べてデリケートで取り付け時に傷つきやすく、価格も高価です。レースや特別な日のライドなど、性能を重視したい場面で選ばれることが多い上級者向けのアイテムと言えるでしょう。
新世代のTPUチューブ
近年、自転車業界で大きな注目を集めているのが「TPU(熱可塑性ポリウレタン)チューブ」です。オレンジや透明、白などのプラスチックのような見た目をしており、手に取ると驚くほど軽いのが特徴です。ブチルチューブが1本100g程度だとすると、TPUチューブは30g〜40g程度と、半分以下の重量しかありません。ホイールの外周部が軽くなることは、漕ぎ出しの軽さや登り坂での楽さに直結するため、手軽にできる軽量化カスタムとして人気急上昇中です。
TPUチューブは非常に薄い素材ですが、突き刺しパンクに対する強度はブチルと同等かそれ以上と言われています。また、折りたたむと非常にコンパクトになるため、サドルバッグやツールケースのスペースを圧迫せず、予備チューブとして携帯するのにも最適です。以前は非常に高価でしたが、最近では価格も落ち着いてきており、選択肢が増えてきました。
ただし、熱には強くない製品もあるため、リムブレーキのカーボンホイールで使用する際はメーカーの対応状況を確認する必要があります。また、一度膨らませると伸びて戻らない性質があるため、タイヤに装着せずに単体で空気を入れすぎると破裂したり、再利用ができなくなったりすることがあります。取り付けには少しコツがいりますが、その軽さと走りの変化は劇的です。
パンク対策と耐久性を重視する選び方

チューブ選びにおいて、「パンクしたくない」というのは誰もが願うことです。しかし、軽さを追求すれば強度が下がり、強度を上げれば重くなるというトレードオフの関係があります。ここでは、パンクのリスクを減らし、長く安心して使えるチューブを選ぶための視点を紹介します。
耐パンク性能が高いチューブの特徴
パンクに強いチューブとは、物理的に「厚みがある」チューブのことです。ブチルチューブの中には、通常の厚さ(0.8mm〜0.9mm程度)よりもさらに肉厚にした「耐パンクモデル」や「ヘビーデューティーモデル」が存在します。厚みが1.2mm以上あるような製品もあり、これらは画鋲やガラス片などが刺さっても、厚いゴムが貫通を防いでくれる確率が高まります。
また、チューブ自体の厚みだけでなく、品質管理のしっかりした有名メーカーの製品を選ぶことも重要です。安価なノーブランド品は、バルブの継ぎ目やゴムの接合部分の強度が不十分で、何も刺さっていないのに空気が漏れる初期不良が起きることがあります。信頼できるメーカーの製品は、均一な厚みで作られており、品質のばらつきが少ないため、結果としてトラブルに見舞われる確率が下がります。通勤や通学など、絶対に遅刻できない用途の場合は、軽量性よりも信頼性と厚みを重視した選択が賢明です。
軽量チューブのリスクとメリット
「軽量チューブ」は魅力的です。タイヤ周りの数十グラムの軽量化は、体感できるほど走りを軽くします。特に登り坂や信号待ちからの発進が楽になるため、多くのサイクリストが一度は試したくなるカスタムです。しかし、軽量化はゴムを薄くすることで実現しているため、当然ながら突き刺しパンクや、リム打ちパンク(段差などでチューブが挟まって穴が開くこと)に対する耐性は低下します。
また、薄いゴムは取り付け時のミスにも敏感です。タイヤレバーで少し挟んでしまったり、タイヤの中に異物が残っていたりすると、すぐに穴が開いてしまいます。軽量チューブを使う場合は、路面の状況をよく見て段差を避けたり、取り付け作業を慎重に行ったりと、機材に対する丁寧な扱いが求められます。「速さ」や「楽さ」というメリットを得る代わりに、デリケートさを許容する必要があるのです。
普段使いとレース用での使い分け
チューブ選びの正解は一つではありません。用途に合わせて使い分けるのが最も賢い方法です。例えば、毎日の通勤や週末ののんびりサイクリングがメインなら、耐久性と空気保持力に優れた標準的な「ブチルチューブ」がベストです。少し重くても、パンク修理の手間や空気入れの頻度を減らせるメリットの方が大きいからです。
一方で、ヒルクライムイベントに参加したり、友人とペースの速いロングライドに出かけたりする場合は、決戦用として「ラテックス」や「TPUチューブ」、あるいは「軽量ブチル」に入れ替えるのも良いでしょう。その日の目的が「トラブルなく走り切ること」なのか、「少しでも速く、軽く走ること」なのかを明確にすれば、選ぶべきチューブはおのずと決まってきます。予備として持つチューブは、コンパクトで軽いTPUチューブにしておき、普段履いているタイヤの中身は丈夫なブチルにしておく、といったハイブリッドな運用もおすすめです。
初心者でもできる!700cチューブの交換手順

自分に合ったチューブを手に入れたら、次はいよいよ交換です。「難しそう」と感じるかもしれませんが、手順さえ覚えれば誰でもできるようになります。出先でのパンク修理も自分でできるようになれば、行動範囲がぐっと広がります。ここでは基本的な交換の流れとコツを解説します。
必要な道具(タイヤレバー、ポンプ)
チューブ交換に必要な道具はシンプルです。まずは「タイヤレバー」。これはホイールからタイヤを外すためのヘラのような道具で、通常2〜3本セットで売られています。プラスチック製のものが一般的で、ホイールを傷つけにくいのでおすすめです。次に「空気入れ(ポンプ)」。自宅で作業するならフロアポンプが楽ですが、出先なら携帯用のミニポンプが必要です。新しいチューブはもちろん用意しておきましょう。
あると便利なのが、タイヤの内側に異物が刺さっていないか確認するための軍手やウエスです。素手でタイヤの内側を撫でて確認すると、ガラス片などで指を切る恐れがあるためです。また、少し空気を抜く際などにバルブの先端を押せるような小道具もあると便利ですが、これは指先でも代用可能です。まずはタイヤレバーとポンプ、この2つを確実に用意してください。
ホイールの着脱とタイヤの取り外し
作業を始める前に、変速機を一番重いギア(外側の小さいギア)に入れておくと、後輪の着脱がスムーズになります。ブレーキのクイックリリースレバーを開いてブレーキアーチを広げ、ホイールを車体から外します。ホイールが外れたら、まずは古いチューブの中に残っている空気を完全に抜きます。バルブの先端を緩めて押し込み、ぺちゃんこになるまで抜きましょう。
次に、バルブの反対側あたりの位置にタイヤレバーを差し込み、テコの原理でタイヤのビード(縁)をリムの外側に持ち上げます。1本目を差し込んだまま、10〜15cmほど隣に2本目のレバーを差し込み、同様にめくります。これを繰り返すと、ある時点でタイヤの片側がボロンと外れます。片側が外れれば、中の古いチューブを引き抜くことができます。この時、タイヤの内側や表面を目視と指触で入念にチェックし、パンクの原因となったトゲや異物が残っていないか必ず確認してください。これを怠ると、新品のチューブを入れてもすぐにまたパンクしてしまいます。
新しいチューブの取り付けと噛み込み注意点
新しいチューブを入れる際は、まずほんの少しだけ空気を入れて「輪っか」の形にします。空気が全く入っていないペラペラの状態だと、ねじれたり折れ曲がったりしやすいためです。まずバルブをホイールのバルブ穴に通し、そこから左右均等にチューブをタイヤの中に収めていきます。ねじれがないように丁寧にセットしましょう。
チューブが収まったら、タイヤをリムにはめて戻していきます。バルブの反対側から始め、両手でタイヤのビードをリムの内側に押し込んでいきます。最後、バルブ付近になるとタイヤが突っ張って入りにくくなりますが、ここでタイヤレバーを使って無理やり押し込むのはNGです。レバーでチューブを挟んで穴を開けてしまう「噛み込みパンク」の最大の原因だからです。まずはバルブの反対側のビードをリムの中央(溝が深い部分)に落とし込むように揉んでいくと、タイヤに余裕が生まれ、最後は手のひらの付け根を使ってグッと押し込めば手で入るはずです。
空気入れのコツと最終確認
タイヤがはまったら、すぐに規定圧まで空気を入れてはいけません。ここで最大のチェックポイントがあります。タイヤとリムの隙間にチューブが挟まっていないか(噛み込んでいないか)、全周にわたって確認します。タイヤを横に押し広げるようにして、中のチューブが完全に見えなくなっているかチェックしてください。特にバルブ付近はチューブが挟まりやすいので、バルブを一度タイヤ側に押し込んで、チューブがタイヤの中にしっかり収まるようにします。
噛み込みがないことを確認したら、少しずつ空気を入れていきます。途中でタイヤのラインが均一に出ているか、変な膨らみ方をしていないかを確認しながら進めます。問題なければ、タイヤ側面に記載されている適正空気圧(例えば 7.0bar や 100psi など)まで空気を入れます。最後にバルブの先端のネジを閉め、バルブナット(リムナット)がある場合は軽く手で締めます。工具で強く締めすぎるとバルブを痛めるので注意してください。これで交換完了です。
おすすめの700cチューブメーカーとモデル

最後に、多くのサイクリストから信頼されている定番のチューブメーカーと、おすすめのモデルを紹介します。迷ったら、これらのメーカーの製品を選んでおけば間違いありません。
定番のContinental(コンチネンタル)
ドイツのタイヤメーカー「Continental」は、タイヤだけでなくチューブも世界的な定番です。特に「Race28」というモデルは、ロードバイク乗りの間では「迷ったらこれ」と言われるほどのスタンダード製品です。ブチル製で耐久性が高く、品質が安定しており、入手もしやすいのが魅力です。バルブ長の種類も豊富で、42mm、60mm、80mmと揃っているので、さまざまなホイールに対応できます。少し重量はありますが、普段使いでの安心感は抜群です。
信頼のPanaracer(パナレーサー)
日本のメーカー「Panaracer」は、高品質な製品作りで知られています。「サイクルチューブ」というシリーズは、コストパフォーマンスに優れた標準的なブチルチューブで、箱入りだけでなく袋入りでも販売されており、スポーツバイクショップには必ずと言っていいほど置いてあります。また、軽量性を求めるなら「R’AIR(アールエアー)」というモデルが有名です。これは特殊なブチル素材を使用しており、ラテックスに近いしなやかさと軽さを持ちながら、ブチルの扱いやすさを兼ね備えた名作です。
コスパのSchwalbe(シュワルベ)
ドイツの「Schwalbe」も非常に人気のあるメーカーです。特徴的なのは、その対応サイズの広さとゴムの質です。例えば「15SV」というモデルは、18cから28cまで幅広いタイヤ幅に対応しており、一本持っておけば様々なタイヤに使えます。空気の保持力も非常に高く、バルブコア(空気を入れる弁の部分)が取り外せるタイプが多いため、バルブエクステンダー(延長アダプター)を使いたい場合や、シーラントを入れたい場合にも便利です。実用性とコストパフォーマンスのバランスに優れたメーカーです。
まとめ:自分に合った700cチューブを見つけよう
今回は「チューブ700c」をテーマに、サイズの確認方法から素材の違い、交換手順まで詳しく解説してきました。たかがチューブと思うかもしれませんが、選び方一つで走りの軽さが変わったり、パンクの悩みが解消されたりと、自転車生活に大きな影響を与えるパーツです。
まずはご自身の自転車のタイヤサイズとリムハイトを確認し、間違いのないスペックのチューブを選ぶことから始めましょう。そして慣れてきたら、TPUチューブで軽さを体感してみたり、信頼性の高いブチルチューブでロングライドを楽しんだりと、目的に合わせて選び分けてみてください。適切なチューブ選びと確実な交換スキルを身につければ、サイクリングはもっと自由で楽しいものになるはずです。



